泡盛マイスター日記

古酒仕分け会。


こんにちは。

沖縄・やんばるにある小さな酒造所

やんばる酒造の池原あんこです。

自称看板娘。という事で気軽に「まるた娘」と呼んでいただけると喜びます^^

 

 

先日、古酒仕分け会(仮)に参加してきました。

久々に泡盛マイスターらしい事が出来て興奮したのと同時に

と~っても良い経験だったのでご紹介します!

 

 

まず、皆さま。琉球泡盛には【古酒:くーす】と呼ばれるものがある事をご存知でしょうか。

実は、現在商品として市場に出ている琉球泡盛には2つの大きな区分があります。

「一般酒:いっぱんしゅ」と「古酒:くーす」です。

一般酒は、貯蔵年数が3年未満の泡盛のこと。

古酒は、全量を3年以上貯蔵した泡盛のこと。

この古酒(お酒を寝かせる、熟成させる)という概念。

新井白石がまとめた『南島志』(1719年)に琉球についての記述があり

今から約300年前には古酒が江戸に渡り、振る舞われていたと推測できるのが驚きです。

詳しい内容は県酒造組合のHPに記載がありますので気になる方は是非読んでみて下さいね!

古酒とは -沖縄県酒造組合HP 

 

 

 

琉球王国時代から伝わる、なが~い歴史を持つ「古酒」。

熟成するほどに味わいがまろやかになり、バニラやメープルシロップの甘い香りが漂い、飲む人を虜にする・・・といわれます。(今、私が言いました。)

古酒になるほど、敷居が高い!お金がかかる!よくわからん!と思われがちですが、意外とうちなーんちゅの身近にあると思うんですよ。

例えば、沖縄の方なら実家の床の間に行けば必ずと言っていいほど「甕:カメ」があるでしょ?

こんな感じで。

 

 

 

いやいやいやいや!

スイマセン。嘘つきました。

この床の間は、ちょっと例外です。

これは一般家庭のレベルではないですね。(笑)

 

 

 

 

でも、こんなにたくさんの甕はなくとも、床の間に一つや二つ古酒甕がありませんか?

・結婚祝い・出産祝い・還暦祝い・退職祝い・・・

お父さんやおじさんが泡盛が好きで集めてた・・・

などなど、うちなーんちゅならば人生のステップアップをしていくうちに、古酒に触れる機会が出てくるはずです。(そう願いたい。)

して、こう思う。

 

 

 

 

「えっ!古酒甕ってどんなすればいいわけ!?」

 

 

 

 

泡盛が好きで、古酒が好きで集めている方は育て方も勉強するので問題ないと思います。

 

 

が!

 

贈り物として頂いたり、親から引き継いだりしたときは「どうすればいいの?」という言葉をよく耳にするんです

いざ、古酒甕を手にしたときには何をどうすればいいのか戸惑う方が続出しています。

今回、古酒仕分け会を開催した家はすさまじい量のコレクションをお父様から引き継いだとの事でした。

私からみると、ここは天国か!!と思うほど立派なコレクション達。

ただ、このコレクションを集めていたお父様がお亡くなりになり、

息子さんはどうやって管理をするのがいいものか・・・20年以上開けていない(であろう)甕がゴロゴロしている・・・

仕次ぎをするにも何を基準にしたらいいんだろう・・・と、途方に暮れていたんだそう。

そこで、有志の方が集まり、まるた娘にお声掛け頂いて、古酒の仕分け会(という名の試飲会。笑)を開催したのです。

すべての甕を確認することはできないので、まず4つの甕を選びティスティングすることに。

素晴らしい事に、一つの銘柄だけではなくたくさんの銘柄がありました。

選び出したのはこの4つ。

・【金武酒造】龍(16年古酒)43度

・【田嘉里酒造】やんばるくいな(20年古酒)43度

・【瑞穂酒造】瑞穂(20年古酒)43度

・【不明】(17年だったかな?)?度

 

 

今回、仕分けを希望した依頼主さんは

「古酒がダメになっていないかの確認と仕次のタイミングが知りたい」との事だったので

古酒の健全な熟成を確認する為に最初はプラスチックカップで始めました。

テイスティングの際は同じ器を用いるほうが容器による感じ方のブレが少なくて良いです。

そして、それぞれをテイスティング。

まず、香り。

そして口当たり。舌にのせたときの感触。

ピリピリとしたアルコールの刺激感。喉越し。鼻に抜ける香り。口に残る余韻・・・などなど。

それぞれ個人で確認します。

そして、お互いにどう感じたか、語り合う。(これが一番楽しい。w)

テンション上がっちゃって超えらそうに語ってます。(笑)

 

 

基本的には健全な泡盛古酒に育っており、心地いい飲み口のものばかりでした!

が、それぞれ個性がきちんと出ており、やはり「泡盛古酒」って、奥深いなぁ。と思わされましたね。

 

 

【龍(16年)43度】

甘味よりも旨みのほうが前に出てくる感じで、アルコール感が少し控えめ。

舌にのせると、ジワリジワリと旨みの波が舌を侵食する感じ。(え?美味しそうにきこえない?)

金武酒造の一般酒の特徴をきちんと引き継いでいる古酒になっていました。

美味しかったですが、度数をきちんと測り、確認することも必要な甕でしたね。

アルコール度数は43度ないんじゃないかな。

今後、仕次の際は呼んでください。

ピューイ!って指笛吹けば、服部半蔵並みにサササ!!参上しますので呼んでください。(笑)

 

 

 

【やんばるくいな(20年)43度】

先ほどとは打って変わって、元気!まだパワフルな刺激感!

しかし、甘みと舌にのせたときの風味の広がりは素晴らしかったですね。

そして、香り!やっぱり、うちの古酒はメープルシロップの香りが漂う。

味わいでいうと10年古酒15年古酒のちょうど真ん中。飲みごたえと旨みが共存してました。

3年後が楽しみすぎる、ポテンシャル高めの古酒でした。

 

 

 

【瑞穂(20年)43度】

甘味・酸味・苦味・旨みのバランスが一番よかった!

それぞれがまとまり、主張しすぎずに一つの音楽を奏でる感じですね。熟練したカルテット。

まさに、今が飲み頃、ベストでした。あとは、この状態をいかに保てるかが勝負になると思いますが

これ以上まろやかになると、飲み足りない感じも出てくるでしょうから

仕次ぎをしながら来年に繋げましょう。

 

 

 

【不明】?度数

前情報なし。こちらは銘柄不明の、度数も不明。

きっと、いろいろな銘柄をブレンドしたのではないかとの事。

ティスティングした感じは明らかに30度以上、40度未満でしたね。

そこそこ古酒香がありますが、広がりも弱く、控えめ。

泡盛独特の風味や、舌にまとわりつくような甘みもだいぶ軽い感じです。

となると、このまま古酒として育て続けるよりも『振る舞いの古酒甕』としての利用価値のほうが高いと思います。

 

 

 

 

「振る舞い古酒甕」についてですが、良い古酒ほど、少~しだけ味わうという事がルールです。

(大事に何十年も育てた古酒をガブガブ飲んで、一晩で空にしてしまうのはもったいないですからね。)

しかし、古酒を味わえば「もっと飲みたい!」「物足りない!」というのが本音。(だって、美味しいからね!)

そこで、とっても役に立つのが飲みやすい度数で設定して寝かせる「振る舞い古酒甕」という事。

30度くらいの度数で古酒にすると、泡盛らしい風味もありつつ、古酒としては飲みやすい美味しいお酒になります。

お客様が来たときは、まず、振る舞い甕から古酒を出し、イイカンジに酔ってきたころに、すこ~しだけイイ古酒を出す。

これで、皆さん大満足!!の一番オススメのおもてなし方法です。

 

 

今回、皆で美味しいお酒を飲んで、感想を言い合って改めて感じたのが

お酒は互いに酌み交わしあってこそ、真価を発揮できるコミュニケーションツールだという事。

自分が育てていない古酒でも、飲み比べをして、感想を言い合う事がすごく楽しかったんです。(みんな楽しそうでした。)

お互いの感じ方の違いもあり、発見の連続でした!

家でゲームしてるより、テレビ見てるより、断然楽しいぞコレ!!

 

 

 

 

きっと「古酒」を育てながらも、

その味わいや感想を共有できずにモンモンとしているやんばるの古酒の育て人のみなさん!

よろしければぜひ私に一声かけてください!(私、一応泡盛マイスターですし!)

すぐに行ける範囲ならば、行って、味見をさせて頂けないでしょうか。

古酒をコミュニケーションツールとして、繋がる、繋げる、そんなやんばるでの人間関係が作れたら最高じゃん!って思います。

▼ご連絡はお気軽にこちらまで▼

  info@takazato-maruta.jp

 

 

それでは、また書きますね!

BY まるた娘

 

 

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4 件のコメント

  • 佐敷の森 より:

    とても楽しそうで羨ましいですね。

    写真にあった酒棚に1800mlを横に寝かせて保管されてましたが 蓋の樹脂 の風味が泡盛に移る可能性があるので気をつけてほうがよろしいですよ。

    全ての蓋がそうではないのですが私も何本か樹脂の風味が移り飲めなくなりましてのでお知らせしたくて。

    • まるた娘 より:

      佐敷の森さん

      ありがとうございます^^とても楽しい仕分け会でした!お近くでしたら今度ぜひ一緒にいかがでしょうか?
      ボトルの件は、持ち主の方にお伝えしておきますね!
      丁寧にお知らせ頂き、心からありがとうございます!

  • 山川 とおる より:

    やはりあんこさんに頼んで良かった♪
    初めての事で自分では判断出来かねる事も多々ある中で
    こうやってしっかりクースの状態を評価して貰って
    感謝、感謝でございます^ ^

    是非次回もよろしくお願いします^ ^

    • まるた娘 より:

      とおるさん
      こちらこそ、貴重な体験ありがとうございました。
      これから私もお力になれる様もっと技術を磨いて精進します!
      また古酒の仕分け会に呼んでくださいね~!あの宝の山を一緒に守っていきましょ~!

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